本文へスキップ

CMBとは?

しーえむびー

CMBとは宇宙マイクロ波背景放射(Cosmic Microwave Background)の略で、ビッグバンの約38万年後に宇宙が晴れ上がった際に放出された光の名残です。

CMB(宇宙マイクロ波背景放射)は、ビッグバン後の宇宙が初めて透明になった瞬間に放出された電磁波の残光です。宇宙のあらゆる方向からほぼ均一に届くマイクロ波として観測され、現在の温度は絶対温度で約2.725K(摂氏約マイナス270度)に相当します。

ビッグバン後の宇宙は高温・高密度のプラズマ状態で、光は自由に伝わることができませんでした。宇宙誕生から約38万年が経過して温度が十分に下がると、電子と陽子が結合して水素原子が生まれ(再結合)、宇宙が透明になりました。このとき放出された光が宇宙膨張とともに引き伸ばされ、現在ではマイクロ波として観測されます。これを宇宙の晴れ上がりと呼びます。

CMBが重要な理由は以下の通りです。

  • ビッグバン理論の強力な証拠となる観測事実
  • 宇宙の年齢・組成・幾何学を制約するデータ源
  • 温度のわずかな揺らぎが銀河形成の種(密度ゆらぎ)を示す
  • インフレーション理論の検証手段

CMBはアメリカの電波天文学者アーノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンが1964年に偶然発見し、この発見でノーベル物理学賞を受賞しました。NASAのCOBE・WMAP・ESAのプランク衛星などが詳細な全天マップを作成し、現代宇宙論の基盤を築いています。

使い方・例文

宇宙論の教科書や天文学の講義で、「プランク衛星が観測したCMBの温度ゆらぎマップから、宇宙の年齢が約138億年であることが求められた」という文脈で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語