フライタワーとは?
ふらいたわー
フライタワーとは、劇場の舞台上部に設けられた高い空間と機構で、舞台装置や景色幕を吊り上げ・移動させるための設備です。
フライタワー(Fly Tower)とは、劇場や舞台施設における舞台上部に設けられた縦長の空間と、その中に組み込まれた吊り物機構のことを指します。「フライ(fly)」とは舞台用語で「吊り上げる」「飛ばす」という意味で、幕や照明、舞台装置を迅速に吊り下げ・巻き上げて場面転換を行うために使われます。
フライタワーの構造は、舞台の間口よりも広く、かつ舞台高さの2〜3倍以上の高さを持つ塔状の空間です。天井付近にはグリッド(格子状の床)が設けられており、そこからロープ・ワイヤー・チェーンホイストを使って様々な舞台道具を操作します。装置を完全に巻き上げると舞台から見えなくなるため、観客には魔法のように景色が変わって見えます。
フライタワーに備わる主な設備・機能は以下のとおりです。
- バトン:舞台奥から手前にかけて水平に張られた鉄パイプで、景色幕・照明器具・大道具などを吊り下げる
- カウンターウェイト:バトンと道具の重さを釣り合わせ、少人数でも操作できるようにする重り機構
- 電動フライシステム:コンピューター制御でバトンを自動昇降させる現代的な設備
- サイクロラマ(ホリゾント幕):背景として使う大きな白いカーブ幕もフライタワーに収納される
オペラ・ミュージカル・バレエなど大掛かりな舞台演出では、フライタワーの高さと機能が舞台表現の幅を大きく左右します。高さが不十分な劇場では吊り上げた装置が完全に舞台から隠れないため、演出に制限が生じます。
使い方・例文
ミュージカルの公演で一瞬のうちに舞台の背景が城から森へと変わる場面では、フライタワーのバトンが素早く昇降して景色幕を入れ替えているのが舞台裏での出来事です。
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