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フマル酸とは?

ふまるさん

フマル酸とは、クエン酸回路(TCAサイクル)の中間代謝物であり、食品添加物や医薬品原料としても広く使われる有機酸です。

フマル酸(fumaric acid)は化学式 C₄H₄O₄ をもつ飽和ジカルボンで、炭素二重結合に対してトランス配置をとるのが特徴です。同じ分子式をもつシス配置の異性体はマレイン酸と呼ばれ、両者は性質が大きく異なります。

生化学的には、フマル酸はクエン酸回路(TCAサイクル)において中心的な役割を果たす中間代謝物です。コハク酸がコハク酸デヒドロゲナーゼによって酸化されるとフマル酸が生成され、次いでフマラーゼ(フマル酸水和酵素)の働きによってリンゴ酸(マレイン酸)に変換されます。このサイクルはミトコンドリアで機能し、細胞のエネルギー通貨であるATPを産生するための根幹をなしています。

工業・食品・医薬品の分野でも広く利用されています。

  • 食品添加物: 酸味料として清涼飲料水・ゼリー・菓子などに使用される
  • 医薬品: フマル酸エステルは乾癬(尋常性乾癬)の治療薬として欧州で使用されている
  • 工業用途: 樹脂・塗料・紙のサイジング剤の原料

近年、フマル酸はがん細胞や炎症応答における代謝異常のバイオマーカーとしても研究されており、代謝医学の観点から注目度が高まっています。

使い方・例文

食品表示で「酸味料」として記載されるフマル酸は、清涼飲料水に清涼感と保存性を付与するために使われます。また生化学の授業ではTCAサイクルの図解で必ず登場する物質です。

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