フジツボとは?
ふじつぼ
フジツボとは、岩や船底などに付着して生活する甲殻類の一種で、石灰質の殻に覆われた固着性の海洋生物です。
フジツボ(藤壺)は甲殻綱フジツボ亜目に属する海洋生物で、エビやカニと同じ甲殻類の仲間です。一見すると貝のように見えますが、貝(軟体動物)とは全く異なるグループに属します。幼生期は浮遊生活をしていますが、成体になると岩・貝殻・船底・埠頭などの固い基盤に頭部を使って固着し、その後は一生そこから動きません。
フジツボの外見は石灰質の殻板が重なって円錐形または火山型の構造を形成しています。殻の頂部には開閉できる蓋(蓋板)があり、海水が満ちているときには開いて蔓脚(まんきゃく)と呼ばれる足を伸ばし、プランクトンや有機物を捕食します。干潮時には殻を閉じて乾燥から身を守ります。
フジツボの特徴と生態を整理すると次のとおりです。
- 固着力が非常に強く、専用の接着物質(セメント質)で基質に貼り付く
- 雌雄同体で、近くの個体と交尾して繁殖する
- 潮間帯から深海まで、世界中の海に多様な種が分布する
- 船底に大量付着すると航行抵抗が増し燃料効率が落ちるため、防汚塗料の研究対象にもなる
また、フジツボの接着剤は水中でも非常に強力なため、その仕組みをヒントにした医療用・工業用接着剤の開発研究にも注目が集まっています。
使い方・例文
海岸の岩場をよく見ると、火山型の白い殻が無数に密集しているのがフジツボで、素足で踏むと非常に危険です。
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