本文へスキップ

フザリウムとは?

ふざりうむ

フザリウムとは、土壌や植物に広く分布する糸状菌(カビ)の一属で、農作物に深刻な病害をもたらす種を多く含みます。

フザリウム(学名:Fusarium)は、子嚢菌門・ボタンタケ目に属する糸状菌(カビ)の属です。世界中の土壌・植物残渣・水中などに広く分布しており、100種以上が知られています。腐生菌として有機物を分解する種もある一方、植物病原菌として農業上の深刻な問題引き起こす種が多いことで特に知られています。

フザリウムが引き起こす代表的な病害には以下があります。

  • 立枯病(苗立枯れ病):発芽直後の苗が茎基部から腐敗して倒れる
  • 萎凋病(いちょうびょう):植物の維管束に侵入して水分・養分の輸送を阻害し、萎れを引き起こす
  • 赤かび病:麦類の穂に感染し、マイコトキシン(カビ毒)を産生する
  • 根腐れ病:土壌中から根を侵す

特に問題となるのが、フザリウムが産生するマイコトキシン(真菌毒素)です。デオキシニバレノール(DON)やゼアラレノン(ZEA)などは食品安全上のリスクとなり、汚染された穀物の摂取は人や家畜に健康被害をもたらします。日本でも麦類の赤かび病による被害が報告されており、農薬による防除や収穫後の管理が重要です。

一方で、フザリウム属の中には生物農薬や有用物質生産への応用が研究されている種もあり、農業・微生物学・食品科学にまたがる重要な研究対象となっています。

使い方・例文

イチゴの萎凋病やトマトの根腐れの原因菌として「フザリウム」という名称が病害説明や農業指導の場面でよく登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語