本文へスキップ

フェノール性水酸基とは?

ふぇのーるせいすいさんき

フェノール性水酸基とは、ベンゼン環などの芳香環に直接結合した水酸基(-OH)のことで、弱酸性を示し反応性が高い官能基です。

フェノール性水酸基(phenolic hydroxyl group)は、芳香環(ベンゼン環など)に直接結合した水酸基(-OH)を指します。アルコールの水酸基と形式上は同じですが、隣接する芳香環のπ電子系との共鳴によって電子的な性質が大きく異なります。

最も代表的な化合物はフェノール(C₆H₅OH)です。フェノール性水酸基は芳香環への電子の非局在化によってO-H結合が弱まるため、弱酸性(pKa約10)を示し、炭酸より弱い酸性度を持ちます。これはアルコール(pKa約16前後)よりも明らかに強い酸性です。

主な化学的性質と応用をまとめると次のようになります。

  • 酸性:NaOH水溶液に溶ける(塩を形成)
  • 塩化鉄(Ⅲ)との呈色反応:紫色を呈する(フェノール類の検出に利用)
  • 酸化されやすい:ポリフェノール類の抗酸化活性の源
  • エーテル・エステル化:医薬品合成の重要反応

天然物ではカテキン(緑茶)・アントシアニン(ブルーベリー)・レスベラトロール(赤ワイン)などポリフェノール類に広く含まれ、抗酸化・抗炎症などの生理活性の主役を担っています。医薬品・樹脂・染料など工業的な重要性も高い官能基です。

使い方・例文

緑茶のカテキンが「抗酸化成分」として紹介される際、その作用の中心となっているのがカテキン分子中に複数存在するフェノール性水酸基です。化学実験では塩化鉄(Ⅲ)を使ったフェノール類の検出反応でも登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語