ピジン語とは?
ぴじんご
ピジン語とは、異なる言語を話す人々が交易や接触の場でコミュニケーションをとるために自然発生した簡略化された接触言語です。
ピジン語(pidgin language)とは、共通の言語を持たない異なる言語集団が接触したときに、相互理解のために自然に生まれる簡略化された言語形式のことです。特定の民族の母語ではなく、特定の場面や目的のために機能する「補助的な接触言語」という性格を持ちます。
ピジン語の発生は主に貿易・植民地化・奴隷制度など、異文化が否応なく交わる歴史的状況と結びついています。語彙は一方の言語(主に支配的・経済的に優勢な言語)から多く取り入れられますが、文法は大幅に簡略化され、複雑な格変化や時制表現は省かれることが一般的です。
ピジン語の特徴を整理すると次のようになります。
- 習得のしやすさを重視した単純な文法構造
- 語彙は少ないが文脈や繰り返しで意味を補う
- 話者の母語ではないため、習得は後天的
- 世代を超えて母語として使われるようになるとクレオール語へ発展する
代表的な例として、英語を基盤とするパプアニューギニアのトク・ピシン、西アフリカ各地のウエスト・アフリカン・ピジン・イングリッシュなどがあります。現代でも多言語国家や交易の接点となる地域でピジン語は現役で機能しており、言語学では言語の誕生と変化を研究するうえで重要な対象とされています。
使い方・例文
「19世紀の太平洋貿易では、ピジン語を使って異なる島の商人たちが交渉を行っていました」のように、言語が異なる人々が意思疎通する場面で登場します。
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