ヒカゲノカズラとは?
ひかげのかずら
ヒカゲノカズラは、シダ植物に近縁なヒカゲノカズラ植物門に属する常緑の多年草で、世界中の山野に広く分布する古代植物です。
ヒカゲノカズラ(日陰の葛)は、シダ植物と並んで古生代デボン紀から地球上に存在してきた、ヒカゲノカズラ植物門(石松植物門)に属する維管束植物の一種です。見た目は細い茎が地面を這うように伸び、小さな鱗片状の葉が密に並ぶことから「カズラ(葛)」と呼ばれます。
仕組みと特徴としては、胞子で繁殖し花を咲かせない「隠花植物」であることが挙げられます。茎は長く伸びて地面や岩の表面を覆い、直立した胞子嚢穂(ほうしのうすい)で胞子を放出して繁殖します。現代のヒカゲノカズラ類は草本性の小型種ですが、石炭紀には同仲間が高さ数十メートルにも及ぶ巨木として繁栄し、現在の石炭層の原料となりました。
具体的な種類としては、日本ではヒカゲノカズラ(Lycopodium clavatum)のほかにマンネンスギ、トウゲシバなどが見られます。山地の林縁や道端に生育し、胞子粉は「石松子(せきしょうし)」として花火・薬・ゴム型取りに利用されてきた歴史があります。
意義と関連としては、植物の進化を研究する上で欠かせない「生きた化石」的グループであり、維管束植物の祖先的形質を色濃く残しています。また、伝統的な正月飾りにも使われるなど、日本文化との関わりも深い植物です。
使い方・例文
登山道の脇や明るい林床に、地面を這う細長い常緑の茎が絨毯状に広がっているのを見たとき、「これはヒカゲノカズラかもしれない」と植物図鑑で確かめる場面で登場します。
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