ヒアデス星団とは?
ひあですせいだん
ヒアデス星団とは、おうし座に位置する太陽系に最も近い散開星団のひとつです。
ヒアデス星団(Hyades)は、おうし座のアルデバランの周辺に広がる散開星団で、地球から約150光年という近距離にあります。太陽系に最も近い散開星団のひとつとして知られ、天文学における距離測定の基準(距離のはしご)としても重要な役割を担ってきました。
年齢は約6億年と推定されており、数百個の恒星が重力的に緩やかに結びついています。星団の中心部は直径約10光年ほどの球状にまとまっており、肉眼でも複数の星を確認することができます。なお、同じ方向に見える赤い一等星アルデバランはヒアデス星団のメンバーではなく、手前にある別の恒星です。
ヒアデス星団を構成する主な星の特徴として、次のような点が挙げられます。
- 明るい星の多くはK型やG型の主系列星および巨星
- 共通の固有運動(空間速度)を持つ
- 金属量が比較的高く、太陽に近い組成を持つ
古代ギリシャ神話ではヒアデスとは「雨をもたらす者たち」を意味し、この星団が地平線に沈む季節が雨期と重なったことに由来します。近代天文学では、ヒアデス星団までの距離をヒッパルコス衛星などで精密に測定することで、より遠い天体の距離推定精度の向上に貢献してきました。
使い方・例文
「ヒアデス星団はプレアデス星団(すばる)と並んでおうし座を代表する星の集まりで、冬の夜空に肉眼でV字形に見える。」
この用語をシェア
最終更新: