バボヤーノ・チャカとは?
ばぼやーのちゃか
チャカ(シャカ)とは、19世紀初頭に南アフリカのズールー王国を建設した軍事指導者で、革新的な軍事戦術によって小部族を強大な王国へと変貌させた人物です。
チャカ(シャカ・ズールー、1787年頃〜1828年)は、現在の南アフリカにあたる地域に生まれたズールー族の王です。「バボヤーノ・チャカ」は本名に近い表記で、父はズールー族の首長センザンガコーナ、母は別の部族出身の女性ナンディです。庶子として生まれ差別的な扱いを受けて育ちましたが、その境遇が後の強靭な意志と卓越した指導力の源になったとも言われています。
チャカは戦士として頭角を現した後、1816年にズールー族の首長の座を得ました。彼の最大の功績は軍事制度の抜本的な改革です。それまでの遠距離からの投槍中心の戦い方を改め、短い刺突槍(イクワ)と大型の盾を組み合わせた近接戦闘を採用しました。また「インピ(連隊)」と呼ばれる年齢集団制の軍団を編成し、高度な訓練と規律を施しました。「牛角の陣形」と呼ばれる包囲戦術も発案し、この戦法は周辺部族を次々と征服する原動力となりました。
チャカの征服活動はディフェカネ(大移動)とも呼ばれる南アフリカ全域の人口移動と政治変動を引き起こし、多くの部族が故郷を追われました。一方で征服した部族をズールー社会に統合する政策もとり、最盛期にはズールー王国は巨大な勢力となりました。
1828年に異母兄弟に暗殺されましたが、彼が築いたズールー王国はその後もイギリスと対峙する強国として19世紀後半まで存続しました。
使い方・例文
チャカはアフリカ史の文脈で「アフリカのナポレオン」と呼ばれることがあり、軍事改革の天才として紹介されるほか、ズールー王国の歴史を扱うドキュメンタリーや歴史書でその名が登場します。
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