ハダカボウズギスとは?
はだかぼうずぎす
ハダカボウズギスとは、深海に生息するクロタチカマス科の魚で、全身を覆う特殊な超黒色素により光をほぼ完全に吸収する能力を持つことで知られます。
ハダカボウズギス(英名:Pacific blackdragon など、分類上はIdiacanthus antrostomusなど複数種を指すこともある)は、深海魚の中でも際立った特徴を持つグループです。日本では「ハダカボウズギス」の名で呼ばれる種が深海の中深層〜漸深層(水深200〜1000メートル前後)に生息します。
最大の特徴は、その超黒色(ultra-black)の体色です。2020年に学術誌『Current Biology』に掲載された研究により、一部の深海魚が皮膚に特殊なメラノソーム(色素顆粒)を密に並べることで、入射光の99.5%以上を吸収できることが明らかになりました。これは光源が乏しい深海での捕食者からの隠蔽や、みずからが生物発光する際の「光漏れ」防止に役立つと考えられています。
体形は細長く、大きな口と鋭い歯を持ち、自らよりも大きな獲物を飲み込むことができます。雌雄で形態が大きく異なる性的二形が著しく、雌は大型化する一方、雄は退化した消化器官を持つほど小型化します。深海という極限環境への適応の極致として、生物学者の注目を集めています。
使い方・例文
深海調査の映像に映る真っ黒な魚体は周囲の暗闇と区別がつかないほどで、ハダカボウズギスの超黒色色素がいかに効果的かを示す好例です。
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