ハダカイワシとは?
はだかいわし
ハダカイワシとは、深海に生息し体の側面に発光器を持つ小型魚で、地球上で最も個体数の多い脊椎動物のひとつとされています。
ハダカイワシ(英名:lanternfish)は、ハダカイワシ目ハダカイワシ科に属する小型深海魚の総称です。体長は多くの種で2〜15センチメートル程度と小さく、体の側面や腹部に並ぶ発光器(フォトフォア)が光を放つことから英名「提灯魚(ランタンフィッシュ)」と呼ばれます。
ハダカイワシの最大の特徴は、昼夜で大きく移動する「日周鉛直移動」です。昼間は水深200〜1000メートルの深海に潜み、夜になると餌を求めて表層近くへ浮上します。この移動は海洋全体の物質循環(生物ポンプ)に大きく貢献しており、表層の有機物を深層に運ぶ役割を担っています。
生態上の重要な点を挙げると以下のとおりです。
- 個体数・バイオマスが極めて大きく、深海魚の中で最多とも言われる
- マグロ・イカ・クジラ・海鳥など多くの捕食者の重要な餌となる
- 発光パターンは種によって異なり、仲間の識別や捕食者への対策に使われると考えられる
- 世界の全海洋に分布し、約200〜300種が知られている
漁業対象としてはあまり利用されていませんが、海洋生態系の食物連鎖における要の存在として科学的関心が高い生物です。
使い方・例文
深海調査の映像や水族館の深海コーナーで、体側の発光器がぼんやり光るハダカイワシの姿を目にすることがあります。
この用語をシェア
最終更新: