ハダカイワシ科とは?
はだかいわしか
ハダカイワシ科とは、深海の中深層に生息する小型魚類の一大グループで、発光器を持つ種が多く含まれます。
ハダカイワシ科(学名:Myctophidae)は、条鰭綱・ハダカイワシ目に属する海産魚の科です。世界中の海洋に広く分布し、現在250種以上が知られています。体長は数センチから20センチ程度の小型魚が多く、深海の中深層(水深200〜1000メートル前後)を主な生活圏としています。
ハダカイワシ科最大の特徴は、体の側面や腹面に並ぶ多数の発光器(フォトフォア)です。この発光器は種ごとに配列パターンが異なるため、種の同定にも利用されます。発光の機能としては、種内のコミュニケーション、天敵からの擬装(対向照明:下から見上げる天敵に対して自分のシルエットを消す)などが考えられています。
生態の大きな特徴として、日周鉛直移動(昼は深海、夜は表層近くに浮上する移動)が知られています。夜間に表層のプランクトンや小魚を捕食し、日中は深層に戻るこの移動パターンは、海洋の炭素循環にも重要な役割を果たしています。
ハダカイワシ類は、マグロ・イルカ・海鳥などの大型捕食者にとって重要な餌資源であり、海洋食物連鎖の中間層を担う存在です。また、漁業対象としての関心も一部地域では高まっています。日本近海にも複数種が生息しており、深海調査船の観察記録に頻繁に登場します。
使い方・例文
深海調査の報告書や海洋生態学の文脈で「ハダカイワシ科」はよく登場し、深海の食物連鎖や発光生物の研究対象として取り上げられます。
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