ハサミムシとは?
はさみむし
ハサミムシとは、腹部の末端にハサミ状の尾毛を持つ昆虫の仲間で、日本を含む世界各地に生息する肉食性の小型昆虫です。
ハサミムシ(鋏虫)は、昆虫綱ハサミムシ目(Dermaptera)に分類される昆虫の総称です。体長は種によって異なりますが、一般的に10〜30mm程度で、体は細長く扁平な形をしています。最大の特徴は腹部末端にある一対の挟みのような尾毛(尾鋏)で、オスは湾曲した形、メスはほぼまっすぐな形をしており、雌雄を見分ける手がかりにもなります。
この尾鋏は主に捕食や身を守る際に使われます。小型の昆虫や植物の柔らかい部分を食べる雑食性で、花壇や畑でアブラムシなどの害虫を捕食することから益虫として評価される一方、植物の葉や花を傷つけることもあります。日本ではヒゲジロハサミムシやコバネハサミムシなど多くの種が確認されています。
ハサミムシには昆虫としては珍しい母性行動が見られます。メスは土の中や落ち葉の下に小さな巣穴を作って産卵し、卵がふ化するまで外敵から守り続けます。卵のカビを防ぐために絶えず手入れをするなど、献身的な保育行動が観察されており、研究者の間でも注目されています。
人間に対して害を与えることはほとんどなく、尾鋏でつままれても痛みを感じる程度です。しかし見た目の印象から不快害虫として扱われることも多く、湿った環境を好むため、浴室や台所、庭の石の下などに出没します。
使い方・例文
庭の石をひっくり返したときにハサミムシが飛び出してきた、という経験をお持ちの方も多いでしょう。農業の文脈では「ハサミムシはアブラムシを食べてくれる益虫だ」という使い方もされます。
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