ナキウサギとは?
なきうさぎ
ナキウサギとは、岩場に生息する小型の哺乳類で、ウサギ目ナキウサギ科に属し、鋭い鳴き声が名前の由来です。
ナキウサギは、ウサギ目ナキウサギ科(Ochotonidae)に属する小型の哺乳類です。外見はウサギに似ていますが、耳が丸く短く、尾がほとんど目立たないのが特徴で、体長は10〜20センチメートル程度と小さく、丸みを帯びた愛らしい体型をしています。
主に北アジア・中央アジアの山岳地帯や北アメリカの岩場に分布しており、日本では北海道の高山地帯にエゾナキウサギが生息しています。標高の高い岩礫地(がんれきち)を好み、岩の隙間を巣穴として利用します。「ナキウサギ」の名前は、危険を察知したときに発する甲高い鳴き声(警戒音)に由来しています。
食性は草食性で、草・葉・樹皮などを食べます。特筆すべき習性として、秋に植物を刈り取って「干し草」のように岩陰に蓄える貯食行動(ヘイパイリング)があり、これで長い冬を乗り越えます。冬眠はせず、厳しい寒さの中でも活動し続けます。
気候変動の影響を受けやすい生き物としても知られており、高山帯の気温上昇によって生息域が縮小していることが研究で明らかになっています。そのため、環境変化の指標生物(バイオインジケーター)としても注目されています。
使い方・例文
「北海道の大雪山系でハイキング中に岩場からピッという鋭い声が聞こえ、顔をのぞかせたナキウサギに出会えた」というように、山岳地帯の岩場でその姿が観察される場面で登場します。
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