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トリグリフとは?

とりぐりふ

リグリフとは、古代ギリシャ建築のドーリア式において、フリーズ部分に規則的に並ぶ三本溝の装飾要素です。

リグリフ(Triglyph)は、古代ギリシャ建築の様式のひとつであるドーリア式ドリス式)の、エンタブラチュアフリーズ(横帯)部分に等間隔で繰り返し配置される装飾的な石造要素です。名称はギリシャ語で「三つの溝」を意味します。

外観は縦に三本の溝(グリフ)が刻まれた矩形ブロックで、溝と溝の間に出っ張り(ミュティュール)を持ちます。トリグリフとトリグリフの間には「メトープ」と呼ばれる正方形に近いパネルが交互に挿入され、このトリグリフ+メトープの繰り返しパターンがドーリア式の最大の視覚的特徴となっています。

起源については、木造神殿の梁の断面が石造神殿に転写されて様式化したという説が有力です。木の梁端部に刻んだ溝がそのまま石の装飾として定着したとされ、機能的要素が装飾要素へと昇華した例として建築史上重要視されています。

メトープ部分にはしばしば神話の場面や戦闘の浮き彫りが彫られ、パルテノン神殿のものが特に有名です。トリグリフの配置にはコーナー問題と呼ばれる古典的な難題もあり、隅柱の上で間隔が崩れる点は古代から議論の対象でした。ルネサンス以降の古典主義建築でも復活して使われています。

使い方・例文

建築の教科書でドーリア式を学ぶとき、フリーズに並ぶ縦溝のブロックがトリグリフで、その間に挟まれるレリーフ板がメトープであると説明されます。

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