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ドーリア式とは?

どーりあしき

ドーリア式とは、古代ギリシャ建築の三大柱式のひとつで、装飾を極力排した力強くシンプルな柱と架構様式のことです。

ドーリア式(Doric Order)は、古代ギリシャで発展した建築の柱式(オーダー)のひとつで、イオニア式コリント式とともに西洋建築の三大オーダーを形成しています。紀元前7世紀ごろにペロポネソス半島やマグナ・グラエキア(南イタリア・シチリア)で成立し、ギリシャ本土の神殿建築に広く採用されました。

ドーリア式の主な特徴は以下のとおりです。

  • :柱頭(キャピタル)は単純な円形の皿(エキヌス)と平らな板(アバクス)のみで構成される。柱脚(ベース)はなく、直接スティロバテス(基壇上面)に立つ。
  • 柱身:短めで力強いプロポーション。縦溝(フルーティング)が刻まれる。
  • エンタブラチュア:アーキトレーブ(柱上の水平材)は平滑で、フリーズ部にはトリグリフ(三溝板)とメトープ(間板)が交互に並ぶ。

ドーリア式の代表例はアテネのパルテノン神殿(紀元前447〜432年)で、建築史上最高傑作のひとつとされます。そのほかオリンピアのヘラ神殿や、シチリアのアグリジェント神殿群にも見事な例があります。

ローマ建築ではトスカナ式として簡略化され、ルネサンス・バロック・新古典主義建築にも受け継がれました。男性的な力強さと理性的な秩序感を体現する様式として、今日も建築史・美術史の文脈で基本とされています。

使い方・例文

「パルテノン神殿の外柱はドーリア式で、装飾のないシンプルな柱頭と太く短い柱身が力強い印象を与える」という説明でよく使われます。古代ギリシャ建築の入門的な話題でまず登場する用語です。

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