トゥツィ族とは?
とぅつぃぞく
トゥツィ族とは、ルワンダ・ブルンジなどの中央アフリカ大湖地域に居住するバンツー系民族集団で、1994年のルワンダ大虐殺との関連でも広く知られています。
トゥツィ族(Tutsi)は、ルワンダ・ブルンジ・コンゴ民主共和国東部などの中央アフリカ大湖地域に居住する民族集団です。ルワンダではかつて全人口の約15〜20%を占める少数派とされ、多数派のフツ族、少数派のトゥワ族とともに同国の三大民族集団を形成してきました。
歴史的にトゥツィ族は伝統的に牧畜を生業とし、フツ族の農耕民との間で共生関係を築いていました。植民地時代以前にはルワンダやブルンジの王権(ムワミ制度)を担う支配層として機能していました。19世紀末から20世紀前半のドイツ・ベルギー植民地支配のもとで、ヨーロッパの人種理論を基にしたハム人種仮説によってトゥツィ族が「より優れた」人種として位置づけられ、行政的に優遇される一方でフツ族との分断が制度化されました。
この植民地期に形成された民族対立は20世紀後半まで繰り返し紛争を引き起こし、1994年にはルワンダでフツ系政府・民兵によるトゥツィ族と穏健派フツ族への大規模虐殺(ルワンダ・ジェノサイド)が発生し、わずか100日間で推定50〜80万人が犠牲になりました。
現在のルワンダはポール・カガメ大統領のもとで民族的区分の公的使用を廃止し、「ルワンダ人」としての国民統合を進めています。
使い方・例文
「1994年のルワンダ大虐殺では、トゥツィ族が標的とされ、国際社会の不介入のもとで短期間に多数の命が失われた歴史的悲劇が生じた。」
この用語をシェア
最終更新: