フツ族とは?
ふつぞく
フツ族とは、ルワンダとブルンジに居住するバンツー系の農耕民族で、両国で多数派を占め、1994年のルワンダ大虐殺において中心的な役割を果たした民族集団です。
フツ族(Hutu)は、ルワンダとブルンジに主に居住するバンツー語系の農耕民族集団です。ルワンダではかつて人口の約80〜85%を占める多数派とされ、ブルンジでも多数派を形成しています。ルワンダ語・ルンジ語はフツ族・トゥツィ族・トゥワ族が共有する言語であり、民族差異は言語ではなく生業・社会的役割・外見的特徴に基づくものとされてきました。
フツ族は伝統的に農耕を生業とし、トゥツィ族の牧畜民と相互依存的な関係を築いていました。ベルギー植民地時代(1920年代〜1962年)に導入された身分証明書制度によって民族区分が固定化され、フツ族は政治的・行政的に劣位に置かれました。この構造的不平等が1959年の「フツ革命」につながり、トゥツィ族王政が打倒されてフツ主導の独立政府が樹立されました。
独立後のルワンダでは断続的にトゥツィ族への暴力・差別が生じ、1994年4月には大統領機撃墜を契機としてフツ系過激派「インテラハムウェ」などによるトゥツィ族・穏健派フツ族への大規模な虐殺(ルワンダ・ジェノサイド)が行われ、国際社会に衝撃を与えました。
現在のルワンダ政府は民族による区分を公的に廃止しており、和解・統一を国策として推進しています。
使い方・例文
「植民地期に導入された民族識別カードの制度がフツ族とトゥツィ族の対立を固定化し、後の悲劇的な歴史の一因となったと分析されている。」
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