デキストリンとは?
できすとりん
デキストリンとは、デンプンを加熱や酵素で部分的に分解して得られる炭水化物の総称で、食品の増粘剤や工業用接着剤として広く利用されます。
デキストリンは、デンプン(グルコースが多数連なった多糖類)を酸・熱・酵素などで部分的に分解することで得られる、様々な長さのグルコース鎖の混合物です。完全に分解するとグルコース(ブドウ糖)になりますが、その途中段階の産物がデキストリンと呼ばれます。白色〜淡黄色の粉末で、水に溶けやすく、甘味はほとんどありません。
デキストリンは鎖の長さや分岐の程度によって様々な種類に分類されます。代表的なものとしてシクロデキストリン(環状構造)・マルトデキストリン・白色デキストリンなどがあり、それぞれ性質や用途が異なります。
食品分野ではデキストリンは非常に幅広く使われています。
- 粉末スープ・インスタント食品の増量・溶解補助
- スポーツドリンクのエネルギー源(消化・吸収が比較的穏やか)
- 難消化性デキストリン(食物繊維として整腸効果)
- カプセル・錠剤の結合剤・賦形剤
工業分野でも古くから利用されており、封筒や切手の裏面の接着剤・段ボール用糊・繊維のサイジング剤(糊付け)などに活用されています。シクロデキストリンは空洞の内側に疎水性の分子を包み込む特殊な性質を持ち、医薬品の溶解性改善や食品の香り保護などに応用されています。消化されやすく安全性が高いことから、医薬品・食品・工業にわたって欠かせない素材となっています。
使い方・例文
粉末状のインスタントコーヒーやスープの袋の成分表示に「デキストリン」と書かれていることがよくあります。封筒の「なめて貼る」糊にも使われています。
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