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テクタイトとは?

てくたいと

テクタイトとは、隕石の衝突によって地表の岩石が溶融・飛散し、急冷して固まったガラス質の天然物質です。

テクタイト(tektite)は、巨大隕石地球に衝突した際に生じる超高温・超高圧の衝撃によって、地表の岩石や土壌が瞬時に溶融・気化し、大気中に飛び散った後、急速に冷却・固化してできる天然ガラスの一種です。

その組成はケイ酸塩ガラスを主体とし、二酸化ケイ素(SiO₂)を多く含むため、火山ガラスである黒曜石に似た外観を持ちますが、成因は全く異なります。テクタイトの表面には、大気中を高速で飛行した際に生じた流線型の溝や、溶融・回転によって形成された涙滴形・ボタン形・ダンベル形などの独特の形態が見られます。

テクタイトは世界各地の特定地域(散布域)にまとまって分布しており、主な散布域として以下が知られています。

  • オーストラレーシア域(東南アジア〜オーストラリア):オーストラライト
  • チェコ域:モルダバイト(緑色で宝石としても流通)
  • 北米域:ジョージアイト
  • 象牙海岸域:アイボライト

宝石・鉱物コレクションとして人気が高く、特にモルダバイトは翠緑色の美しさから高値で取引されます。地球外起源の物質ではなく地球の岩石が起源である点で隕石とは区別されますが、宇宙規模の衝突イベントの証拠として地質学・天文学的に重要な意義を持ちます。

使い方・例文

博物館の鉱物コーナーや宝石店で、緑色のガラス質の石として展示・販売されているモルダバイトは、テクタイトの代表例です。隕石衝突の研究においても重要な試料として扱われます。

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