ティグリス川とは?
てぃぐりすがわ
ティグリス川とは、トルコ東部を源流としてイラクを南流し、ユーフラテス川と合流してペルシア湾に注ぐ、メソポタミア文明を育んだ大河です。
ティグリス川(Tigris)は、トルコ南東部のタウルス山脈に源を発し、シリア北東部をわずかに通過してイラクへ流れ込む全長約1,850キロメートルの大河です。イラク南部でユーフラテス川と合流してシャット・アル・アラブ川を形成し、ペルシア湾に注ぎます。
ティグリス川は隣接するユーフラテス川とともに、人類史上最古の文明のひとつであるメソポタミア文明(「川の間の土地」の意)の揺りかごとなりました。両川がもたらす定期的な氾濫と肥沃な沖積土壌が農業を可能にし、世界初の都市国家・文字・法典が生まれる基盤を形成しました。バグダッド・モスル・ティクリートなどイラクの主要都市がティグリス川沿いに位置しています。
現代における課題も多く抱えています。
- 水資源問題:トルコのGAPプロジェクト(南東アナトリア開発計画)によるダム建設が下流への水量を大幅に減少させている
- 水質汚染:都市化と工業化の進展による汚染が深刻化している
- 気候変動:降水量の変動と高温化が水位低下に拍車をかけている
古代にはニネベやアッシュールなどアッシリア帝国の都市も川沿いに栄え、歴史・文化・宗教の面で中東の歴史を語るうえで欠かせない存在です。
基本データ
| 長さ | 1,850 km |
|---|
出典:Wikidata
使い方・例文
世界史や地理の授業で「メソポタミアの二大河川」としてユーフラテス川と並んで登場するほか、中東の水資源・環境問題を議論する文脈でも頻繁に取り上げられます。
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