ツボカビとは?
つぼかび
ツボカビとは、水中や湿った土壌に生息する真菌の一種で、カエルなど両生類に深刻な感染症を引き起こすことで知られています。
ツボカビ(壺黴)は、ツボカビ門(Chytridiomycota)に属する菌類で、水中や湿潤な環境に生息する原始的な真菌です。遊走子(鞭毛を持つ胞子)を生産して水中を移動できるのが特徴で、他の菌類にはない原始的な性質を持ちます。
ツボカビの中で特に注目されるのがカエルツボカビ(Batrachochytrium dendrobatidis)という種で、両生類に「カエルツボカビ症」という感染症を引き起こします。この病気は皮膚のケラチン層を破壊し、皮膚呼吸を妨げることで両生類を死に至らしめます。世界各地で両生類の個体数が急減している原因の一つとされており、すでに複数の種の絶滅に関わったと考えられています。
カエルツボカビはアフリカツメガエルが自然宿主とされており、20世紀に医療用・実験用として世界中に輸出されたことが感染拡大の一因とも言われています。日本でも在来のカエルへの感染が確認されており、外来種の管理と野生生物の検疫が重要な課題となっています。
一方、ツボカビ全体としては植物の腐植分解にも関わり、生態系の物質循環において一定の役割を果たしています。両生類以外への影響は限定的ですが、生態系への影響という観点から継続的な研究が行われています。
使い方・例文
ツボカビは水族館や研究機関で飼育されている両生類の検疫対象となっており、新規搬入個体には感染検査が行われる場合がある。
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