ツノゼミとは?
つのぜみ
ツノゼミとは、頭部から伸びる奇抜な突起が特徴の小型の半翅類(カメムシの仲間)で、多様な形態で知られます。
ツノゼミ(角蝉)は、カメムシ目ツノゼミ科(Membracidae)に属する昆虫の総称です。世界に3000種以上が知られており、特に中南米・アフリカ・アジアの熱帯・亜熱帯地域に多く分布しています。日本にも数十種が生息しています。
ツノゼミ最大の特徴は、前胸部(胸の背面)から突き出す奇妙な突起(プロノータム)です。この突起の形は種によって驚くほど多様で、棘状・球状・アリに擬態したもの・植物のとげに似たものなど、想像を超えた形態が存在します。突起の機能については諸説あり、天敵からの防衛・擬態・コミュニケーション手段などが考えられています。
ツノゼミは植物の茎や枝に刺針を刺して樹液を吸って生活します。多くの種がアリと共生関係を持ち、体から甘い蜜(ハニーデュー)を分泌してアリを引き寄せ、見返りにアリから天敵への防衛を受けます。この共生関係はアブラムシと同様のシステムです。
その奇抜な外見と多様な形態から、昆虫好きや研究者の間で人気が高く、「昆虫界のデザイン実験場」とも呼ばれます。標本や写真の世界でも注目度が高い分類群です。
使い方・例文
熱帯の森を歩くと、枝の上に並んでいるはずの突起がアリやとげに見えることがあり、よく見るとツノゼミであったという観察体験が知られています。その多様な形態は昆虫の進化を考える上での好例としても語られます。
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