本文へスキップ

ダッチアングルとは?

だっちあんぐる

ダッチアングルとは、カメラを斜めに傾けて撮影するカメラワークの手法で、不安・緊張・混乱など心理的な歪みを映像で表現するために使われます。

ダッチアングル(Dutch angle)とは、映像制作においてカメラを左右いずれかに傾けて撮影する技法です。「ダッチチルト(Dutch tilt)」「カンテドアングル(canted angle)」とも呼ばれます。水平に対してフレームが斜めになるため、画面上の地平線や建築物の垂直線が傾いて映ります。

名称の由来については諸説ありますが、一般的には第一次世界大戦後のドイツ(当時英語でDeutschと綴られDutchと混同された)の表現主義映画から生まれたとされています。ドイツ表現主義の映画作家たちが不安や恐怖を視覚化するためにこの手法を多用し、その後ハリウッド映画にも普及しました。

ダッチアングルが用いられる主なシチュエーションは次の通りです。

  • ホラー・サスペンス映画での恐怖や不気味さの演出
  • 悪役や狂気のキャラクターを映す際の心理的歪みの表現
  • 夢・幻想・混乱した精神状態の映像化
  • 音楽ビデオや広告でのドラマチックな視覚効果

過度に使うと安易な演出として批判されることもありますが、適切な場面で効果的に使用すると観客の感情に強く訴える映像表現となります。現代の映画・ドラマ・ゲームの映像演出においても広く活用されている技法です。

使い方・例文

ホラー映画で主人公が廃墟の廊下を進む場面でダッチアングルを使うと、日常とは異なる異様な空間であることが視覚的に強調されます。悪役の独白シーンにもよく用いられる手法です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語