タチハナゴケとは?
たちはなごけ
タチハナゴケとは、日本の山地の樹幹や岩に着生する地衣類の一種で、淡黄緑色の葉状体が垂れ下がるように伸びる特徴的な姿を持ちます。
タチハナゴケ(学名:Usnea 属の一種)は、子嚢菌類(菌類)と緑藻類が共生した地衣類の一種です。地衣類はコケ植物と混同されやすいですが、菌類と藻類の共生体であり、分類学上は全く異なるグループです。
タチハナゴケを含むウスネア属は糸状・樹枝状の葉状体を持ち、木の枝や樹幹から垂れ下がるように生育します。淡黄緑色〜灰白色の細いひも状の体が特徴で、内部に弾力のある芯(中軸)があることがウスネア属の識別点です。
山地の清浄な大気を好み、大気汚染に非常に敏感なため大気汚染の指標生物(バイオインジケーター)として環境モニタリングに利用されます。都市部では生育できず、比較的清浄な森林環境にのみ分布します。
- 分類:ウスネア属(子嚢菌類+緑藻の共生)
- 生育環境:清浄な山地の樹幹・岩上
- 形態:糸状・垂れ下がる・内部に弾力ある芯
- 環境指標:大気汚染指標生物として利用
民間伝承では抗菌性があるとされ、薬草としての利用の歴史も持ちます。
使い方・例文
「山奥の古い杉林の枝に糸のように垂れ下がる淡緑色のタチハナゴケは、その場所の空気が清浄であることを示す環境指標として自然観察の場でもよく紹介されます。」
この用語をシェア
最終更新: