チャシブゴケとは?
ちゃしぶごけ
チャシブゴケとは、岩や木の幹に橙黄色から灰緑色の地衣体を広げる地衣類の一群で、火打石のような硬い子器(チャシブ)を持つことからその名がついた苔状の生物です。
チャシブゴケは、地衣類(ちいるい)に属する生物のグループです。地衣類とは菌類と藻類(またはシアノバクテリア)が共生してひとつの生物のように振る舞う複合生物であり、チャシブゴケはその中でもキャノウ目カンデラリア科などに分類されるものを含みます。
「チャシブ」とは火打石の火花を意味する古語で、この地衣類がつくる子器(アポテシウム)の丸くて硬い外見にちなんでいます。子器は円形から不規則形で、ガラス質の光沢があり、橙黄色・灰色・茶色など種によって多様な色を示します。
地衣体(体そのもの)は、岩石の表面や樹皮に薄く密着する「痂状(かじょう)地衣」の形をとるものが多く、剥がれにくい特徴があります。
- 大気汚染に敏感な種が多く、清浄な空気の指標生物として環境調査に活用される
- ゆっくりと成長し、古い岩盤の年代推定(地衣計時法)に利用されることがある
- 乾燥や紫外線に強く、厳しい環境にも適応できる
- 日本の社寺の石灯籠や鳥居でも見られる身近な地衣類
普段はコケと混同されがちですが、地衣類は菌類が主体の独立した生物グループです。チャシブゴケの仲間は自然石や古い建造物の表面で静かに暮らしており、生態系の中でも独自のニッチを占めています。
使い方・例文
神社の石灯籠や古い石垣に張りついているオレンジや灰緑色の斑点状の生物を見たとき、それはチャシブゴケの仲間であることが多いです。
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