セタールとは?
せたーる
セタールとは、イランを中心に中東・中央アジアで演奏される伝統的な弦楽器で、繊細な音色と豊かな表現力を持つ撥弦楽器です。
セタール(ペルシャ語:سهتار、ラテン文字転写:Setar)は、イランの古典音楽において中心的な役割を担う伝統弦楽器です。名称はペルシャ語で「3本の弦」(se=3、tar=弦)を意味しますが、現代では通常4本の弦が張られています。
楽器の構造としては、洋梨形の共鳴胴(くわの木などで製作)に細長いネックが付き、金属フレットが設けられています。弦はかつて腸弦(ガット)が使われましたが、現代では金属弦が一般的です。演奏者は人差し指の爪で弦を弾くのが伝統的な奏法で、柔らかく繊細な音色が生み出されます。
セタールはイランの古典音楽(ラディフ)の演奏に欠かせない楽器で、独奏・伴奏のいずれにも用いられます。類似の楽器としてタール(tar)がありますが、タールに比べてセタールはより小型で音量も穏やかです。スーフィーの宗教的な修練の場でも演奏される精神性の高い楽器として知られています。
ユネスコは2012年に「セタールとタール奏法」をイランの無形文化遺産として登録しており、その文化的重要性が国際的に認知されています。
使い方・例文
イラン古典音楽のコンサートでセタールの独奏を聴くと、ギターとは異なる繊細で哀愁を帯びた音色が、独特の精神世界へ聴衆を誘います。
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