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スラックとは?

すらっく

スラック(slack)とは、鉄道の曲線区間において車両が安全・円滑に通過できるよう、軌間を標準より少し広げた余裕幅のことです。

スラック(slack)とは、鉄道の曲線区間において軌間左右のレール内側の幅)を直線区間の標準軌間よりも意図的に広げた寸法のことをいいます。日本語では「拡幅」「軌間拡大」とも呼ばれます。

鉄道車輪は固定された軸(固定軸)の両端にフランジ付きの車輪が取り付けられており、曲線を通過する際には外側・内側の車輪が異なる半径を走る必要があります。しかし固定軸では両輪の回転数を変えられないため、曲線区間でフランジがレールに強く押しつけられ、通過抵抗が増大したり車輪・レールが損傷したりする問題が生じます。スラックを設けることでレールと車輪フランジの間に余裕が生まれ、車輪がレールに沿って無理なく動けるようになります。

スラックの量は曲線の半径に応じて決定され、曲線が急であるほど大きなスラックが必要になります。設定値は鉄道会社や軌間ごとに定められた基準に従い、過大なスラックは車両の蛇行(ハンチング)を招く恐れがあるため上限も管理されます。また曲線の入口・出口ではスラックを徐々に変化させる逓減区間が設けられ、乗り心地の悪化を防いでいます。

スラックは線路保守においても重要な管理項目のひとつで、定期検査で軌間を測定し基準値内に収まっているかが確認されます。

使い方・例文

急曲線が多い山岳路線や路面電車の軌道では、スラックが大きく設定されており、保線作業員が軌間測定器で定期的にその値を確認・調整する場面が見られます。

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