サルモネラ菌とは?
さるもねらきん
サルモネラ菌とは、食中毒や腸チフスを引き起こすグラム陰性の腸内細菌で、鶏卵・食肉などを介してヒトに感染する代表的な食中毒菌のことです。
サルモネラ菌(Salmonella属)は、グラム陰性の桿菌(かんきん)で、腸内細菌科に属する病原細菌の一群です。19世紀末にアメリカの獣医病理学者ダニエル・サーモン(Daniel Salmon)が豚コレラの研究中に発見したことが名前の由来とされています。
サルモネラ属には2,500種以上の血清型が知られており、大きく以下の病態と関連します。
- サルモネラ食中毒(非チフス性サルモネラ症):S. EnteritidisやS. Typhimuriumなどが原因。鶏卵・鶏肉・乳製品などを汚染した菌を摂取し、数時間〜2日後に発熱・腹痛・下痢・嘔吐が起こる
- 腸チフス・パラチフス:S. TyphiやS. Paratyphiが原因。全身感染症で高熱・比較的徐脈・バラ疹が特徴。衛生状態の悪い地域で流行しやすい
サルモネラ食中毒の感染源として特に重要なのが鶏卵で、卵の内部まで汚染されているケースがあります。加熱(中心温度75℃・1分以上)により菌は死滅するため、卵や食肉の十分な加熱調理が有効な予防策です。また、調理後の二次汚染防止のため、調理器具・手の衛生管理も重要です。
抗菌薬耐性を持つサルモネラの出現も世界的な問題となっており、適切な抗菌薬の使用と農場段階での衛生管理が求められています。
使い方・例文
半熟卵を使ったメニューや生食用でない鶏肉を十分に加熱せず食べた場合に、サルモネラ菌による食中毒が発生するリスクが高まります。
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