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コマ銀河団とは?

こまぎんがだん

コマ銀河団とは、かみのけ座の方向に位置する大規模な銀河の集団で、宇宙に存在するダークマターの存在を初めて示した天体として天文学史上に名を刻んでいます。

コマ銀河団(Coma Cluster)は、かみのけ座の方向に約3億2000万光年離れた場所に位置する、宇宙の大規模構造の中でも特に大型の銀河団の一つです。数千個以上の銀河を含み、主に楕円銀河凸レンズ状銀河(S0銀河)から構成されています。

コマ銀河団が天文学的に歴史的に重要な理由の一つは、ダークマター(暗黒物質)の存在が示唆された最初期の観測対象であることです。1933年、スイスの天文学者フリッツ・ツビッキーは、コマ銀河団の銀河の運動速度を観測し、可視光で見える銀河の質量だけでは銀河団がバラバラに飛び散らずにいられないことを指摘しました。何か見えない大量の質量が銀河団を束ねているはずだと主張し、これが「ダークマター」の概念の先駆けとなりました。

コマ銀河団には巨大な高温ガスが充満しており、このガスはX線で輝いています。銀河団内の銀河・高温ガス・ダークマターの割合を詳しく調べると、ダークマターが全体の約80〜85パーセントを占めると推定されており、現代宇宙論のダークマター研究においても重要な観測対象であり続けています。

また、コマ銀河団は北銀極に近い位置にあり、ほかの銀河による見通しの妨害が少ないため、観測条件に恵まれた銀河団でもあります。

使い方・例文

「フリッツ・ツビッキーはコマ銀河団の観測から、見えない質量(ダークマター)が宇宙に存在することを初めて示した」というように、ダークマターや宇宙論の解説で登場します。

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