ケルプフォレストとは?
けるぷふぉれすと
ケルプフォレストとは、大型の海藻ケルプが密生して形成する海中の「森」で、多様な海洋生物の生息地として重要な生態系です。
ケルプフォレスト(Kelp Forest)とは、コンブ目に属する大型褐藻類「ケルプ」(Macrocystis pyriferaなどの種)が岩礁に付着し、水面近くまで密生して形成する海中の森状生態系のことです。主に温帯・亜寒帯の沿岸部、水温が冷たく透明度の高い海域に分布し、カリフォルニア沿岸・南アフリカ・オーストラリア南部・日本の北海道沿岸なども該当地域です。
ケルプは成長が非常に速く、条件が整えば一日に数十センチ伸びることもあります。水深数メートルから数十メートルにわたる巨大な藻体が林立することで、光・流れ・温度の面で陸上の森林に匹敵する複雑な三次元構造を海中に作り出します。
生態学的な重要性は非常に高く、次のような多様な生物を支えています。
- 魚類:ロックフィッシュ・ガリバルディなど多数の魚が隠れ場・産卵場として利用
- 海獣:ラッコ・アザラシなどが休息・採食場所として依存
- 無脊椎動物:ウニ・ヒトデ・貝類などが豊富に生息
- 海鳥:潜水採食に利用
近年は水温上昇・ウニの増加(ラッコ減少による)・水質汚濁によりケルプフォレストの面積が世界各地で縮小しており、海洋生物多様性保全上の深刻な問題となっています。また、ケルプは大量の炭素を固定する「ブルーカーボン」生態系としても注目されています。
使い方・例文
スキューバダイビングのドキュメンタリーで、ラッコが海藻の林の中を漂いながら貝を食べる映像が流れるとき、その背景の「海中の森」がケルプフォレストです。
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