カリフとは?
かりふ
カリフとは、イスラム教の開祖ムハンマドの後継者としてイスラム共同体を統率した最高指導者の称号です。
カリフ(Caliph、アラビア語でハリーファ)とは、イスラム教の預言者ムハンマドが632年に死去した後、その後継者としてイスラム共同体(ウンマ)を統率した最高指導者の称号です。「後継者」「代理人」を意味するアラビア語に由来し、宗教的・政治的な権威の両方を持つ存在とされました。
カリフ制度の歴史は大きく以下の時代に区分されます。
- 正統カリフ時代(632〜661年) — ムハンマドの直弟子4人が順に就いた時代。イスラム法の基準とされる
- ウマイヤ朝(661〜750年) — カリフ位が世襲化し、ダマスカスを都に広大な領土を支配
- アッバース朝(750〜1258年) — バグダードを都に繁栄。モンゴルの侵攻で滅亡
- オスマン帝国(16〜20世紀) — スルタンがカリフを兼任し、1924年に制度が廃止
カリフはイスラム世界における精神的・世俗的権威の象徴であり、その地位をめぐる対立がスンナ派とシーア派の分裂の一因ともなりました。現代においてカリフ制度は公式には存在しませんが、イスラム政治思想においていまも重要な概念のひとつです。
使い方・例文
「カリフ」という語は歴史の授業や中東・イスラム文明の解説書に登場し、イスラム帝国の政治体制を理解するうえで欠かせないキーワードです。
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