ウンマとは?
うんま
ウンマとは、イスラム教における信者全体の共同体を指すアラビア語の言葉で、国籍や民族を超えた全ムスリムの精神的・宗教的な結びつきを表します。
ウンマ(アラビア語:أمة)は、イスラム教の重要な概念のひとつで、全世界のムスリム(イスラム教信者)が形成する共同体を意味します。国家や民族、言語の違いを超えた普遍的なつながりを象徴する語です。
イスラム教の聖典クルアーンや預言者ムハンマドの言行録ハディースには、信者が一体となるべき共同体としてウンマが繰り返し言及されています。ムハンマドがメディナに移住(ヒジュラ)した622年頃、異なる部族や信仰を持つ人々との間でまとめられた「メディナ憲章」が、最初期のウンマの形成とされています。
ウンマの特徴として以下が挙げられます。
- 民族・国籍・言語を問わずムスリム全員が構成員とされる
- 礼拝・断食・巡礼などの共同実践が帰属意識を強める
- 相互扶助(ザカート)や連帯の精神が重視される
- イスラム法(シャリーア)を共通の規範として持つ
現代においてウンマの概念は、国際的なイスラム連帯の根拠となる一方、国民国家との関係や宗派の違いにより、その解釈や実践は多様です。世界のムスリム人口は約20億人に及び、ウンマは地球規模の文化・宗教的共同体として機能しています。
使い方・例文
ラマダン月に世界各地のムスリムが同時に断食を行う場面や、ハッジ(メッカ巡礼)に世界中から信者が集まる場面が、ウンマの連帯を象徴する具体例として語られます。
この用語をシェア
最終更新: