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グロテスクとは?

ぐろてすく

グロテスクとは、奇怪・醜悪・不気味な要素誇張した芸術様式、またはそのような不快感を与える状態や表現のことです。

グロテスク(grotesque)という言葉は、15世紀末のイタリア発見された古代ローマ時代の壁画装飾に由来します。ローマの地下遺跡(イタリア語でグロッタ)から発見されたその装飾は、人間・動物・植物・幻想的な生き物が混然と絡み合う奇妙なデザインでした。このスタイルが「グロッタ風(グロテスコ)」と呼ばれたことが語源です。

ルネサンス以降、グロテスクは絵画・建築装飾・文学などに取り入れられ、異形・混合・不均衡・過剰を特徴とする表現様式として広く認識されるようになりました。文学理論ではミハイル・バフチンが「グロテスク・リアリズム」という概念を提唱し、民衆文化における笑い・身体・過剰さとの関連を論じています。

現代では芸術的・文化的文脈と日常語的な文脈で意味が分かれます。

  • 芸術・文学:崇高さと醜さ、恐怖と滑稽さが混在する独自の美的カテゴリとして評価される
  • 日常語:不快・嫌悪感を催す容姿や状況を指すネガティブな形容として使われる

ゴシック小説・ホラー映画・表現主義絵画・風刺漫画など多くのジャンルでグロテスクの要素は意図的に用いられており、社会批判や人間の深層心理の描写として機能することがあります。グロテスクを「醜さの美学」として再評価する視点は、近現代の芸術批評で重要なテーマの一つとなっています。

使い方・例文

ヒエロニムス・ボスの絵画に描かれた怪物と人間が入り混じった幻想的な地獄絵や、風刺漫画で誇張された政治家の顔が、グロテスクな表現の典型として挙げられます。

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