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クライストロンとは?

くらいすとろん

マイクロ波(極超短波)を発生・増幅するための真空管の一種で、レーダーや粒子加速器など高出力の用途に広く使われています。

ライストロン(Klystron)は、マイクロ波帯の電磁波を発生・増幅する目的に特化した真空管電子管)の一種です。1937年にアメリカのヴァリアン兄弟(ラッセルとシグード・ヴァリアン)によって発明されました。名称はギリシャ語で「波」を意味する言葉に由来します。

クライストロンの基本的な動作原理は、電子ビームの速度変調です。電子銃から放出された電子ビームが最初の空洞共振器(バンチャー空洞)を通過する際、高周波電界によって電子の速度に変調が加えられます。その後、電子は一定の距離を飛行する間に密度変調(バンチング)を起こし、次の空洞共振器(キャッチャー空洞)でエネルギーを電磁波として取り出します。この仕組みにより、効率よくマイクロ波を増幅できます。

クライストロンが活躍する主な分野は以下の通りです。

  • レーダーシステム:軍事・航空管制・気象観測用レーダーの送信管
  • 粒子加速器:電子や陽子を加速するための高周波電力源
  • 衛星通信:地上局の高出力送信機
  • 工業用加熱:食品加工・医療機器(放射線治療)など

半導体デバイスが普及した現代でも、クライストロンは数百ワットから数メガワットに及ぶ超高出力のマイクロ波を得る用途においては代替が難しく、加速器物理学や防衛技術の分野で現役の重要デバイスであり続けています。

使い方・例文

粒子加速器の仕組みを解説する物理学の教材や、レーダー技術の歴史を紹介する書籍・記事で「高出力マイクロ波源としてのクライストロン」という形で登場します。

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