キンランとは?
きんらん
キンランとは、日本の雑木林に自生する絶滅危惧種のラン科植物で、初夏に鮮やかな黄金色の花を咲かせます。
キンラン(金蘭、学名:Cephalanthera falcata)は、ラン科キンラン属に分類される多年草です。本州・四国・九州の落葉広葉樹林や雑木林(特にコナラ・クヌギなどが優占する林)に自生しており、中国・朝鮮半島にも分布しています。
草丈は20〜70センチメートルほどで、茎に卵状楕円形の葉を互生させます。5月から6月ごろに茎の上部に鮮やかな黄色(黄金色)の花を数輪咲かせます。花は完全には開かず半開き状態のままであることが多く、これは自家受粉を促す適応のひとつと考えられています。
キンランは菌根菌(特定の土壌菌類)と共生することで栄養を得る特殊な生態を持つため、人工栽培が非常に難しいことで知られています。自生地の土壌を移植しても、菌環境が整わなければほぼ枯れてしまいます。
かつては日本各地の里山でごく普通に見られましたが、開発による生育地の減少や心ない採取などにより個体数が激減し、環境省のレッドリストで絶滅危惧II類(VU)に指定されています。自生地の保護と里山環境の維持が回復の鍵とされています。
使い方・例文
「春の雑木林でキンランの群落を発見した」のように、自然観察や植物愛好家の記録・報告文の中で登場することが多い植物です。
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