金欄とは?
きんらん
金欄とは、金糸や銀糸を織り込んだ豪華な絹織物で、茶道具の袋・掛け軸の表装・仏具などに広く使われる伝統的な高級布地です。
金欄(きんらん)とは、金糸や銀糸を地糸に絡めながら文様を織り出した豪華な絹織物の総称です。「金蘭」とも書かれることがあります。中国から伝来した技術をもとに、日本でも古くから生産されてきた格式の高い布地です。
製法上の特徴として、地糸に絹を用い、金箔を和紙に貼って細く切った「金糸」(または銀糸)を経糸・緯糸として組み合わせることで、光沢感のある華やかな文様を生み出します。唐草文・宝相華・七宝などの吉祥文様が多く用いられます。
金欄は主に以下のような用途に使われます。
- 茶道具の仕服(仕覆):茶入れや棗を収める袋
- 掛け軸・屏風の表装:一文字や風帯などの装飾部分
- 仏具・袈裟・打敷:寺院の荘厳具や僧衣の素材
- 人形・能装束:伝統芸能や雛人形の衣装
日本の金欄の主要産地は京都(西陣)で、西陣織の高級品として世界的に知られています。その精緻さと豪華さから骨董品・美術工芸品としての価値も高く、文化財の修復にも使用されます。現代では一般的な衣料品には用いられず、主に工芸・儀礼・伝統文化の分野に特化した素材として受け継がれています。
使い方・例文
茶道の稽古では、棗(なつめ)を金欄の仕覆に入れて丁寧に保管します。また、掛け軸の表装に金欄を用いることで、作品全体に格調ある雰囲気が生まれます。
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