キゴケとは?
きごけ
キゴケとは、樹木の幹や岩に着生する苔の一種で、日本の湿潤な森林環境に広く自生する小型の植物です。
キゴケ(木苔)は、コケ植物(蘚苔類)のうち、主に樹木の幹・枝・岩面に付着して生育する種類の総称です。日本語の「キゴケ」という名称は特定の一種ではなく、着生性のコケ類を広く指す場合と、特定の属・種を指す場合があります。
コケ類全般の特徴として、維管束を持たず根・茎・葉の分化が不完全であること、胞子で繁殖すること、水分を体表から直接吸収することが挙げられます。キゴケの仲間は特に湿度の高い環境を好み、日本の山地・照葉樹林・スギ・ヒノキの植林地などで木の根元や幹に緑色のマット状のコロニーを形成します。
生態系における役割としては次の点が重要です。
- 土壌水分の保持と乾燥防止
- 小型昆虫・ダニ類の生息環境の提供
- 有機物の分解促進と養分循環への貢献
- 鳥類の巣材としての利用
また、庭園や盆栽の下草・装飾として古くから日本の文化に取り入れられており、苔庭や苔アートの素材としても人気があります。近年は乾燥・高温による生育困難が報告されており、都市化や気候変動との関連が研究されています。
使い方・例文
「スギの幹にキゴケが生えている」のように、森林観察や自然観察の場面で使われるほか、日本庭園・苔テラリウム作りの文脈でも登場します。
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