苔庭とは?
こけにわ
苔庭とは、コケ植物を主役として美しく整えた日本庭園の様式で、静寂と深い緑が特徴です。
苔庭とは、コケ類(蘚苔類)を主要な地被植物として用い、庭全体を深緑のじゅうたんで覆う日本庭園の形式です。
コケは高温多湿な日本の気候に適応した植物であり、岩石・土壌・木の根元などあらゆる場所に定着します。代表的な苔庭としては京都の西芳寺(苔寺)が広く知られており、120種以上のコケが境内を覆い、日本庭園美の象徴とされています。
苔庭の主な特徴と要素は次のとおりです。
- スギゴケ・ハイゴケ・ツヤゴケなど複数のコケを組み合わせ、質感と色のコントラストを生む
- 飛び石・灯籠・蹲踞(つくばい)といった石造物との調和
- 木漏れ日と影がコケの緑を際立たせる半日陰の環境設計
- 落ち葉の除去や適切な散水による細やかな管理
苔庭は「わびさび」の美意識と深く結びついており、時間の経過が美しさに加わる「経年美化」を体現しています。近年は国内外の庭園愛好家から注目が高まり、小規模な苔庭づくりが趣味として広まっています。
使い方・例文
京都旅行で西芳寺を訪れた観光客が、一面に広がる苔庭の静けさに感動する場面や、自宅の坪庭に苔庭を再現しようとガーデニング雑誌を参考にする場面でよく登場する言葉です。
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