スギゴケとは?
すぎごけ
スギゴケとは、日本の山野や庭園に広く自生するコケ植物の一種で、杉の葉に似た形状が特徴です。
スギゴケ(杉苔)は、スギゴケ科に属するコケ植物の総称で、学名はPolytrichum属が代表的です。日本全国の湿った林床や山道の脇、寺社の庭園などに自生し、特に日本庭園の景観づくりに欠かせない存在として知られています。
スギゴケの名前は、葉の形が杉(スギ)の葉に似ていることに由来します。茎は直立して数センチから十数センチほど伸び、細長い葉が螺旋状に密生しています。根のような「仮根」で地面に固着し、水分は主に葉や茎の表面から直接吸収します。維管束植物とは異なり、根から水を吸い上げる仕組みを持たないため、常に湿度の高い環境を好みます。
代表的な種類には次のものがあります。
- ウマスギゴケ:最も大型で、庭園に多く使われる
- オオスギゴケ:日当たりの良い山地に自生
- コスギゴケ:小型で都市部の公園にも見られる
スギゴケは保水力が高く、乾燥すると縮んで休眠し、水を与えると元に戻るという優れた特性を持ちます。この性質から、園芸・造園の分野では「苔玉」や「苔庭」の素材として重宝されています。また、生態学的には土壌の保水・保温・浸食防止にも貢献しており、森林生態系の中で重要な役割を担っています。
使い方・例文
京都の庭園ではスギゴケが地面一面に敷き詰められており、緑のじゅうたんのような美しい景観を作り出しています。また、苔玉づくりや苔テラリウムの素材としても人気があります。
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