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ガドリニウムとは?

がどりにうむ

ガドリニウムとは、希土類元素ランタノイド)の一つで、MRI検査の造影剤や原子炉の中性子吸収材として活用される金属元素です。

ガドリニウム(元素記号:Gd、原子番号:64)は、周期表ランタノイド系列に属する希土類元素の一つです。銀白色の金属で、常温で強磁性を示すランタノイドとして知られており、キュリー温度(磁性を失う温度)は約20℃と室温付近にあるという特異な性質を持ちます。1880年にスイスの化学者マリニャックによって発見され、フィンランドの化学者ガドリン(Johan Gadolin)にちなんで命名されました。

医療分野における最も重要な用途はMRI(磁気共鳴画像法)の造影剤です。ガドリニウムイオンは水分子の磁気緩和時間を短縮する強力な常磁性を持ち、キレート化合物として静脈注射することで腫瘍や血管の境界を鮮明に映し出します。現在も世界中の病院で年間数千万件規模の造影MRI検査に使用されています。

ガドリニウムの主な用途を以下に示します。

  • MRI造影剤(ガドリニウムキレート化合物)
  • 原子炉・核燃料の中性子吸収材(熱中性子吸収断面積が大きい)
  • 磁気冷凍の作動媒体(室温付近の磁気カロリー効果)
  • 蛍光体・蛍光材料の成分
  • 電子部品・磁石材料への添加元素

MRI造影剤としての安全性については、遊離したガドリニウムイオンが腎臓に悪影響を与える可能性があることや、脳への微量蓄積が報告されており、医学界での継続的な研究・評価が行われています。希土類の中でも実用化が最も進んでいる元素の一つとして、医療・エネルギー・材料の分野で重要な地位を占めています。

使い方・例文

病院でMRI検査を受ける際に「造影剤を注射します」と言われたとき、その薬剤にはガドリニウムを含む化合物が使われていることがほとんどです。

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