カワラヨモギとは?
かわらよもぎ
カワラヨモギとは、河原や砂地に自生するキク科の多年草で、「茵蔯蒿(いんちんこう)」という名の生薬としても知られています。
カワラヨモギ(河原艾、学名:Artemisia capillaris)は、キク科ヨモギ属に属する多年草です。日本、中国、朝鮮半島などの東アジアに広く分布し、河川敷や砂地、海岸の砂浜など日当たりのよい乾燥した場所を好んで生育します。高さは30〜60センチメートルほどになり、細く糸状に裂けた葉が特徴的です。
生薬名を「茵蔯蒿(いんちんこう)」といい、花が咲く前の地上部(茎・葉)を採取して乾燥させたものが薬用に用いられます。主な有効成分としてカピラリシンやスコパロン、クロロゲン酸などが含まれており、これらが肝臓や胆道系への働きを持つとされています。
漢方医学では、カワラヨモギは主に以下の目的で処方されます。
- 黄疸や肝機能障害の改善
- 胆汁の分泌を促進する利胆作用
- 利尿・消炎作用
- 湿熱(体内の過剰な熱や水分)の排除
代表的な処方には「茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)」や「茵蔯五苓散(いんちんごれいさん)」があり、肝臓疾患や黄疸の治療に伝統的に用いられてきました。現代の医薬品研究でも肝保護作用が注目されており、東洋医学と現代医学の双方で重要な植物のひとつです。
使い方・例文
漢方薬局で「肝臓の働きが気になる」という相談の場面や、東洋医学の教材でカワラヨモギが登場することがあります。生薬名の「茵蔯蒿」として処方箋や薬の説明書に記載されます。
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