カワイルカ上科とは?
かわいるかじょうか
カワイルカ上科とは、川や河口に生息するイルカ類をまとめた分類群で、海のイルカとは独立して淡水域に適応した種を含みます。
カワイルカ上科(Platanistoidea)は、クジラ目ハクジラ亜目に属するイルカ類の上科で、主に大河川や河口域に生息する種が含まれます。かつては複数の科にわたる多様なグループとして扱われていましたが、分子系統学の発展により分類の見直しが続いています。
現在カワイルカとして知られる主な種は次のとおりです。
- ガンジスカワイルカ(インド・バングラデシュ・ネパール)
- アマゾンカワイルカ(ボトー)(南米アマゾン・オリノコ水系)
- ラプラタカワイルカ(南米河口・沿岸域)
- ヨウスコウカワイルカ(中国・長江/機能的絶滅とされる)
これらは互いに近縁ではなく、それぞれ独立して淡水域へ適応したと考えられています。共通する形態的特徴として、長い細長いくちばし(ロストラム)、小さな目または退化した視覚、柔軟な頸部などが挙げられ、濁った水中での生活に適応した結果です。
カワイルカ類は総じて個体数が少なく、河川開発・水質汚染・漁業による混獲・ダム建設などにより絶滅の危機に瀕している種が多く、保全上の重要なグループとなっています。
使い方・例文
「カワイルカ上科に属するガンジスカワイルカは視覚がほぼ退化しており、エコロケーションで獲物を探す」のように、淡水域への適応進化を説明する際に使われます。
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