カブトクラゲとは?
かぶとくらげ
カブトクラゲとは、くし板(繊毛列)を使って遊泳する有櫛動物門の海洋生物で、クラゲに似た透明な体を持つ独立した生物群です。
カブトクラゲ(兜水母)は、有櫛動物門(Ctenophora)に属する海洋無脊椎動物の一種で、刺胞動物のクラゲとは系統的に全く異なる生物です。その名は、兜(かぶと)のような形をした体に由来します。
最大の特徴は、体表に走る8本のくし板列(繊毛板列)です。無数の繊毛が連なったくし板がプリズムのように光を回折させ、七色に輝く美しい光を放ちます。この虹色の光は生物発光ではなく、光の干渉・回折によるものです。また暗所では本物の生物発光も行います。
カブトクラゲは触手を持つ種と持たない種に大別されます。触手を持つ種は粘着細胞で動物プランクトンを捕らえて摂食し、持たない種は口を大きく広げて獲物を丸のみにします。刺胞(毒針)を持たないため、人体に無害です。
雌雄同体で多くの種が自家受精も可能であり、生殖能力が高いことが知られています。外来種として知られるムネミオプシス(Mnemiopsis leidyi)は1980年代に黒海に侵入し、魚の餌となるプランクトンを食い荒らして生態系に深刻な打撃を与えた事例として有名です。カブトクラゲの研究は神経科学や生物発光の解明においても注目されています。
使い方・例文
海の表層付近を漂いながら七色に輝くカブトクラゲは、水族館の展示でも人気があります。夜の海岸近くで青白い光を放つ生物として目撃されることもあります。
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