カスザメ科とは?
かすざめか
カスザメ科は、平たい体形をもつサメの一群で、海底に潜んで生活する独特な習性をもちます。
カスザメ科(学名:Squatinidae)は、板鰓亜綱カスザメ目に属するサメの一科です。体形が非常に平たく、一見エイに似た外見をもちますが、分類上はサメに属します。英名では「angel shark(エンジェルシャーク)」とも呼ばれ、胸鰭と腹鰭が左右に大きく広がった独特のシルエットが特徴です。
生態としては、砂泥底や岩礁帯の海底に身を潜め、通りかかった魚やイカ、甲殻類などを待ち伏せして捕食します。眼は体の上面に位置し、口は前方に開くため、底生の獲物を素早く吸い込むことができます。体色は砂や岩礁に溶け込む褐色系で、カムフラージュ能力に優れています。
世界には1属23種前後が知られており、大西洋、太平洋、インド洋など温帯・熱帯の海域に広く分布します。日本近海ではカスザメ(Squatina japonica)が代表種で、主に水深数十〜数百メートルの比較的浅い海底に生息します。
カスザメは食用にもなり、日本では一部地域でかまぼこなどの練り製品の原料として利用されてきた歴史があります。しかし、近年は乱獲や生息環境の悪化により個体数が減少しているとされ、国際自然保護連合(IUCN)は複数の種を絶滅危惧として評価しています。
使い方・例文
カスザメ科の魚は水族館の水槽で砂の上に静止している姿がよく展示されており、エイと見間違える来館者も多いです。
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