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カシミール効果とは?

かしみーるこうか

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カシミール効果とは、真空中で非常に近接した2枚の導体板の間に引力が働く現象で、量子真空の零点振動(ゼロ点エネルギー)に起因する量子力学的現象です。

カシミール効果(Casimir effect)とは、真空中に置かれた2枚の帯電していない平行導体板を非常に近づけると、板の間に引力(カシミール力)が発生する現象です。1948年にオランダの物理学者ヘンドリク・カシミールによって理論的に予測され、その後の実験で実際に観測・確認されました。

古典物理学的には電荷を持たない金属板の間には何も力は働かないはずですが、量子電磁力学(QED)によれば真空は完全に何もない「無」ではなく、光子(電磁場の量子)が絶えず生成・消滅する「真空の量子ゆらぎ」(零点振動)で満たされています。導体板の外側では全ての波長の電磁場のゆらぎが存在できますが、板の内側では板の間隔に合う波長の電磁場しか存在できず、内側の真空エネルギーが外側より小さくなります。この内外のエネルギー差が、板を互いに引き寄せる力として現れます。

カシミール効果の特徴と重要性は以下のとおりです。

  • 力の大きさは板の面積に比例し、板の間隔の4乗に反比例するため、非常に近距離(マイクロメートル以下)でのみ顕著に現れる
  • 真空エネルギー(ゼロ点エネルギー)の存在を実証する重要な実験的証拠の一つ
  • MEMS(微小電気機械システム)などのナノテクノロジーデバイスの設計において無視できない力として考慮される

カシミール効果は量子場理論の実証として基礎物理学上の意義が大きく、宇宙論における真空エネルギーの問題(宇宙定数問題)とも深く関連する概念として研究が続いています。

使い方・例文

量子力学の不思議さを説明する場面で「何もない真空にも力が存在することを示すカシミール効果」として登場し、ナノテクノロジー分野では設計上考慮すべき現象として扱われます。

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