オートクラインとは?
おーとくらいん
オートクラインとは、細胞が分泌したシグナル物質が同じ細胞自身に作用する細胞間シグナル伝達の様式のことです。
オートクライン(autocrine)とは、細胞がシグナル物質(サイトカイン・成長因子・ホルモンなど)を分泌し、そのシグナル物質が同じ細胞自身の受容体に結合して作用する細胞間コミュニケーションの様式です。「自己(auto)」に「分泌(crine)」するという意味から名付けられています。
細胞のシグナル伝達様式は、作用距離・対象によって以下のように分類されます。
- オートクライン:分泌細胞自身が受け取る(自己フィードバック)
- パラクライン:近傍の別の細胞に作用する(局所シグナル)
- エンドクライン(内分泌):血流に乗って遠隔臓器に作用する(ホルモン)
- ジャクスタクライン:隣接する細胞と直接接触して伝達する
オートクラインシグナルは、細胞の増殖・分化・生存・移動を自己調節する上で重要な役割を果たします。通常の組織では自己増殖を適切に制御するために機能しますが、がん細胞ではオートクラインループが異常に活性化し、外部刺激なしに増殖シグナルを自己生産し続けることが知られています。
代表的な例として、EGF(上皮成長因子)受容体を過剰発現したがん細胞が自らEGF様リガンドを分泌して増殖する「オートクラインループ」があります。このメカニズムは抗がん薬のターゲットとして研究されています。
使い方・例文
一部のがん細胞は自ら増殖シグナル物質を分泌して自分自身の受容体に結合させ、外部からの刺激がなくても増え続けるオートクライン機構を持つことが知られています。
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