サイトカインとは?
さいとかいん
サイトカインとは、免疫細胞などが分泌し、細胞間の情報伝達を担うタンパク質の総称です。
サイトカインは、主に免疫系の細胞が産生・分泌する低分子のタンパク質(糖タンパク質を含む)で、近傍の細胞や全身の細胞に作用して免疫反応・炎症・細胞増殖などを調節します。「サイト(細胞)」と「カイン(動かすもの)」を組み合わせた言葉です。
代表的なサイトカインの種類には次のものがあります。
- インターロイキン(IL):白血球間の情報伝達を仲介し、IL-6・IL-1βなどが炎症反応を促進する
- インターフェロン(IFN):ウイルス感染に対して抗ウイルス状態を誘導する
- 腫瘍壊死因子(TNF):炎症と細胞死に関与し、自己免疫疾患との関連が深い
- ケモカイン:免疫細胞を炎症部位に誘導する走化性を持つ
サイトカインは感染や組織損傷があると急速に産生され、発熱・倦怠感・痛みなど「病気のときの症状」の多くに関与しています。また、過剰に産生されると「サイトカインストーム」と呼ばれる重篤な全身炎症を引き起こすことがあり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症例でも注目されました。
医療への応用も広く、関節リウマチや乾癬の治療にはTNFやIL-6を標的とした抗体医薬(生物学的製剤)が使用され、自己免疫疾患の治療に革新をもたらしています。
使い方・例文
インフルエンザに罹患した際の高熱や倦怠感は、ウイルスに対抗するためにサイトカインが大量に放出されることで生じると説明されます。
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