エンキとは?
えんき
エンキとは、古代メソポタミアのシュメール神話に登場する知恵・水・魔法・工芸を司る神で、人類の創造や文明の守護に深く関わるとされる重要な神格です。
エンキ(Enki)は、古代メソポタミア(現在のイラク周辺)のシュメール神話において、知恵・淡水・魔術・工芸・職人技を司る神です。アッカド語ではエア(Ea)とも呼ばれ、両文明圏を通じて広く崇拝されました。シュメール三大主神のひとりとされ、空の神アヌ、風・嵐の神エンリルと並ぶ重要な神格です。
エンキはアプスー(地下の淡水の海)を支配するとされ、その居所はエリドゥという都市に築かれた神殿エアブズとされました。エリドゥはシュメールで最古の都市のひとつとも伝えられています。
神話におけるエンキの主な役割は以下の通りです。
- 粘土から人間を創造した神話(創造神話)への関与
- 大洪水の際、人間のジウスドラ(アトラハシス)に洪水の到来を密かに知らせ救済する
- 文明・農業・法律などを人類に授ける「メ(神聖な知識)」の管理者
- イナンナ(愛と美の女神)との神話で、メを授ける場面が有名
エンキは単なる破壊神ではなく、人類に知恵と技術をもたらす守護者という性格が強く、古代メソポタミアの宗教・神話体系の中で欠かせない存在として位置づけられています。
使い方・例文
大洪水の神話でエンキが人間に洪水を告知するエピソードは聖書のノアの方舟伝説との類似が指摘されており、宗教学や神話比較研究の文脈でよく取り上げられます。
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